はじめましての方もそうでない方もこんにちは、あきやです。
零の軌跡にはまって1ヶ月ほどですがサイト新設してしまいました。
いかんせん1日で作った簡素なつくりなのでサイトが白いですがお許しください。
多分、このまま白い状態で進行すると思います。
せっかく開設したので、ランロイ小話とか書いておきます。
教科準備室にはいつもあの先生がいる。
不良で軟派で、でも頼りにされている。
噂では昔『赤い星座』という不良グループの副総長をやっていたらしい。
だからなのか妙な貫禄があってどう見てもカタギではない。
だが女生徒からの人気は密かに高い。
そんな先生とおれが付き合うようになったのは高2の春。
「お前、可愛いな」
おれの担任になった先生に、学級委員だったおれが日誌を届けに行った時初めて言われた言葉がそれ。
男に言う言葉じゃないと思うのに、先生はあっけらかんとそう言った。
髪をくしゃくしゃとかき回されて、気持ち良かったのを覚えている。
それから1年。
「さてと、」
教科準備室の前に立ってコンコンコンとノックする。
返事はない。
おそらくは寝ているのだろう。
「入りますよ」
開けた途端、さあっと、風が吹き込んでくる。
春の風は眠くなるんだよな~なんて言いながらこの間も寝ていたから間違いない、寝ている。
L字型の部屋に入っていくと、案の定パイプ椅子に座って、机に突っ伏して、先生は寝ていた。
白衣が風ではためいている。
「あーあ、ヨダレ垂らしてるし」
千年の恋だろうが百年の恋だろうが冷めようという有様だ。
写メして女子に見せてやりたい。
「あでも、意外と好評だったりして」
「・・・う、ロイド~、来てたのかあ?」
「あ、はい」
急に起きるんだから困る。おれが入ってきた時からたぬき寝入りでもしていたんだろうか。
先生は机に突っ伏したままぐーっと伸びをして、体を起こした。
肩がばきばき言っている。
「先生、顔に白衣のあと付いてます」
「マジでか」
「ついでによだれも拭いてください」
「ロイド舐めてくれよ~」
「あのですね・・・」
先生は大体いつもこんな調子。
冗談なんだか本気なんだか分からない事を言ってくる。
おれがくいと眼鏡を持ち上げると、それをひょいと取られた。
「返してください」
「なんだお前、また伊達眼鏡なんかかけやがって」
「伊達は先生の方でしょう」
「ハハハ、そうだな。いやこれかけてるとちょっとは生物教師っぽいだろ」
「かけるならもう少しきれいにして下さい、指紋つきまくってますよ」
「ロイドきゅん、拭いてくれない?」
「眼鏡返してくれたら・・・あと生物のプリント、一部訂正があったんでそれ修正してくれたらやります」
「相変わらずお堅いねえ。ま、そんなところが良いんだけど。とりあえず二人きりの時は敬語禁止っつったろ?」
「・・・」
「敬語禁止!」
「わかったよ、これでいい?」
「名前も呼ぶこと」
「ランディ」
「はい合格、じゃ、ご褒美」
ぼやける視界の中で白衣と赤い髪が近づいてくる。
自然と目を閉じると、唇にちゅっと軽いキスがやってきた。
そうしていつもベッド代わりにされるぼろいソファに押しやられる。
「鍵、かけてない」
「ん、そんなに長いこと俺と一緒にいたいのかー可愛いなあロイドは」
「違っ、誰かに見られたらランディの方がアウトなんだぞ」
「へいへい、分かってますって」
しぶしぶランディはドアの方へ行くと、かちりと鍵を閉めたらしかった。
そしてまたぺたぺたと足音をさせて戻ってくる。
「んじゃま、いただきます」
「おれの意思は無視?」
「お前の抜くだけで済ますからさ、プリント作り直す気力ねーし。ちょっと元気分けて」
ね、と言いながら軽くウィンクをした。
なぜか無性に腹が立った。
「・・・15分だけだぞ」
「それだけあれば十分」
言うや否や、ランディはおれの額に軽くキスをして、おれのシャツをめくり、ベルトのバックルをはずす。
ズボンのチャックもあっさり下げられて、すっかりおれは教師にいんこーされる生徒に成り下がる。
乳首からへそに向かってひとしきり舐められて背中がぞくぞくとあわ立つ。
腰骨からおれのものにさらに舌を滑らした。そして口に含む。
おれは声がなるべく漏れないように、口に手を当てて堪える。
気持ち良くて身をよじりながら、ランディの赤毛に指を差し込んだ。
「ん、・・・ふ」
「時間ねえから、こっち、使うな」
「んん・・・っ?」
蕾につ、と指があてがわれる。唾液でぬらされた指がぐにゅっと入り込んできた。
「っ・・・・ひッ!」
「この辺か?」
「ぁぅぅ・・・そこ、ぐりぐりされると・・・も、あ・・・!」
「ほれ、出せ」
「ひ、ひど・・・こんなの・・・んんッ」
性急過ぎる。がんがん自分の中の熱が高ぶって止められないところまで上がってくる。
しばらく感じるところを突かれ続けて、前はしゃぶり倒されて、おれはあっさり精を放った。
「ごちそーさん」
ごくっと一息に飲み干したランディは、自分が抜いたわけでもないのに爽やかそのものだった。
心なしか本当に肌にハリつやが出ている気がする。
「・・・はー・・・、ホント、ランディってさいてー・・・」
「えー、言われたとおり15分以内だったじゃねえか」
「だからって後ろ使わなくたって、おれ、イけるよ」
「なに、それって俺が上手いって言いたいの?」
「上手いよ・・・ってそうじゃなくて!」
「おお、はいはいプリントだな」
「そう!5限が始まる前にはコピーして持ってかなきゃ」
おれは元気になったランディとは裏腹に、がっくり力を失って、のろのろと身支度を整える。
ランディはパイプ椅子に座って改めてプリントを見直していた。
「へいへい、可愛い恋人のお願いとあっちゃ聞かないわけにはいかねえな」
「出来れば今度は見返りナシで頼むよ」
ロイド冷たい!なんて言われながらおれはソファに座りなおした。
「昼休み終わるまでここで見張ってるから、逃げるなよ」
「仕方ねえな」
大体いつもこんな調子のおれとランディ。
でも、こんな馴れ合いみたいな恋人になるまでには、色々あったんだよなあ。
まあそれはまたの機会に。
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どうでも良いのですが
パイプ椅子って濁点にしてしまうと大変なことになりますね。
やっぱ乗せるならロイドかなあ。
ランディでも良いけど。
二人とも受けくさいように見える不思議。
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